◎犯行声明を出した組織は確認されていないが、TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の山道(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州のイスラム過激派が女子校を爆破し、校舎を破壊した。警察当局が17日、明らかにした。

それによると、事件は同州南ワジリスタン近郊で発生。この地域で女子校が攻撃を受けたのは今月2回目である。死傷者は出なかった。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。

TTPは過去にもカイバル・パクトゥンクワ州の女子校を攻撃し、「女性は教育を受けるべきではない」と主張してきた。

地元メディアによると、カイバル・パクトゥンクワ州では先住民族が長く支配してきた地域(スワート渓谷など)で女子校襲撃が何度も起きている。

2012年には女子教育の提唱者であり、ノーベル平和賞を受賞した当時14歳のマララ・ユサフザイ(Malala Yousafzai)さんがTTPの戦闘員に頭部を撃たれ、重傷を負った。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク