◎ナイジェリアでこのような誘拐事件は珍しくなく、その多くに西アフリカ最大級のイスラム過激派組織ボコ・ハラムが関与している。
ナイジェリア中部コギ州で正体不明の武装集団が大学に侵入し、学生少なくとも9人を誘拐した。地元警察が10日、明らかにした。
それによると、武装集団は州都ロコジャの郊外にある大学に押し入り、警察が到着する前に学生たちを連れ去ったという。
コギ州政府はこの事件を受け声明を発表。「陸軍と警察が学生を誘拐したとされるテロリストを追跡している」と述べた。
それによると、地元の民兵や自警団も捜索に参加しているという。
ナイジェリアでこのような誘拐事件は珍しくなく、その多くに西アフリカ最大級のイスラム過激派組織ボコ・ハラムが関与している。
ボコ・ハラムは2014年、北東部ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。
この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1400人にのぼる。今年3月には北西部カドゥナ州で少なくとも130人が誘拐された。
ボコ・ハラムや武装ギャングは身代金目的で学生を誘拐することが多い。