◎爆発はアビヤン州郊外の山岳地帯の道路で発生。「シャブワ防衛軍」および「巨人旅団」に忠誠を誓う分離独立派の民兵を乗せた軍用車両が巻き込まれ、6人が死亡、11人が負傷した。
イエメンの武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の戦闘員(Getty Images)

イエメン南部アビヤン州郊外の山岳地帯で爆発があり、UAE(アラブ首長国連邦)の支援を受ける民兵6人が死亡した。南部評議会が29日、明らかにした。

それによると、爆発はアビヤン州郊外の山岳地帯の道路で発生。「シャブワ防衛軍」および「巨人旅団」に忠誠を誓う分離独立派の民兵を乗せた軍用車両が巻き込まれ、6人が死亡、11人が負傷したという。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、南部評議会の報道官は武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を非難した。

同評議会はUAEの支援を受け、イエメン南部の大部分を支配。北部と首都サヌアを支配する親イラン武装組織フーシ派とは同盟関係にあるが、国連の承認を受ける暫定政府とは対立している。

AQAPは国際テロ組織アルカイダの中で最も危険な派閥のひとつとされ、内戦を利用して勢力を拡大。その存在を確固たるものにした。

専門家によると、AQAPはイエメンのいくつかの地域で活動し、他のアラビア諸国の過激派と連携してカリフ制国家の建国を目指している。

イエメン内戦は世界最悪の人道危機に発展。壊滅的な飢饉を引き起こし、この10年で15~16万人が死亡、1000~2000万人が飢餓に直面している。

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