◎東南アジアの国々は過去数十年で最悪の熱波に見舞われている。
バングラデシュの学校が28日、授業を再開し、数百万人の生徒が猛烈な熱波の中、汗だくになりながら登校した。
東南アジアの国々は過去数十年で最悪の熱波に見舞われている。バングラの学校は先週、気象台の高温警報を受け、休校を決めたり、オンライン授業に移行したりしていた。
バングラの今シーズンの最高気温は42.7度。南西部チュアダンガで記録された。
気象台によると、異常な高温は1カ月ほど前から続き、1948年に政府が統計を取り始めて以来、最も早く、最も厳しいものになっているという。
首都ダッカの28日の最高気温は39度。29日~5月1日は40~41度と予想されている。これは平年を4~5度上回っている。
ダッカ中心部の小学校には日傘を差した女子児童、タオルを首に巻く男子児童、汗を拭きながら生徒を見守る先生の姿があった。
地元テレビ局の取材に応じた男性教師は「生徒にこまめに水分補給を行うよう呼びかけている」と語った。
それによると、市内の公立学校には製氷機やウォーターサーバーが設置され始めているという。
イスラム教を国教とするバングラの休日は金曜日(集団礼拝の日)であり、28日から授業再開となった。
気象台は28日、「熱波は少なくとも5月1日まで続く」と発表。市民に不要不急の外出を控え、気温が上昇する正午から午後3時頃は特に注意するよう呼びかけた。