◎ナイジェリア北中部ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、国軍と戦争状態にある。
ナイジェリア、ラゴスの警察官(Sunday Alamba/AP通信)

ナイジェリア中部ナイジャ州で対テロ作戦に従事していた治安部隊の兵士6人が武装勢力の待ち伏せ攻撃を受け、死亡した。陸軍が22日、明らかにした。

それによると、正体不明の武装集団は19日、ナイジャ州近郊の地区でパトロールを行っていた部隊に向けて銃を乱射したという。

治安部隊はこれに応戦。銃撃戦になった。

ソーシャルメディアで拡散した動画には兵士とみられる男性2人の遺体が映っていた。

地元警察はこの銃撃戦で陸軍兵士6人が死亡、2人が負傷したと報告している。武装集団は車で逃亡した。

地元メディアによると、この地域にはイスラム国(ISIS)を信奉する「バンディッド」と呼ばれている武装勢力の拠点が複数あるという。

一部の地元メディアはフラニ人の元遊牧民で構成される武装集団が攻撃に関与したと報じているが、詳細は不明だ。

ナイジェリア軍はこの地域で集落を襲撃したり、身代金目的で市民を誘拐・殺害する犯罪組織を取り締まっている。

同国の北中部ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、国軍と戦争状態にある。

これらの武装勢力は警備が不十分な郊外の集落を標的にし、市民を殺害したり、身代金目的で誘拐したりする。

地元のアナリストや専門家は身代金目的のギャングとイスラム過激派が連携して政府への攻撃を強めていると指摘。一連の反乱が内戦に発展する可能性が日に日に高まっていると警告した。

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