◎過激派とみられる武装兵が市民を乗せたバス3台を止め、110人以上をどこかに連れ去った。
西アフリカ・マリ中部のモプティ州でイスラム過激派とみられる武装勢力が110人以上の民間人を誘拐した。地元当局が22日、明らかにした。
それによると、事件は先週、モプティ州バンディアガラ郊外の道路で発生。過激派とみられる武装兵が市民を乗せたバス3台を止め、110人以上をどこかに連れ去ったという。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
AFP通信は軍政関係者の話しとして、「治安部隊が拉致された人々を解放するための作戦を進めている」と伝えている。
モプティ州に拠点を置く民兵はフェイスブックに声明を投稿。「運転手と乗客はバンディアガラの森林にある隠れ家に監禁されている」と書き込んだ。
西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサハラ砂漠以南のサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦っている。
マリの治安状況は2020年のクーデター以降、悪化の一途をたどっている。
暴力は隣国ブルキナとニジェールに波及。この数年で死亡した民間人は数千人と推定されている。