◎コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。
マラウイ、経口生コレラワクチンを接種する少女(Getty Images)

世界保健機関(WHO)は18日、広く使用されているコレラワクチンの新しいバージョンを承認したと明らかにした。

それによると、専門家パネルは先週、現在使用されているワクチンも製造しているEuBiologics社製のワクチンを承認したという。

Euvichol-Sと呼ばれる新バージョンは旧バージョンよりも少ない成分で、より安く、より迅速に製造できる。

ネパールで実施された後期試験では症状を抑えたり、予防する効果が確認された。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

WHOの承認により、貧困国へのワクチン供与を行っている国際機関Gaviワクチンアライアンスやユニセフのような機関がこのワクチンを購入できるようになった。

ユニセフのアフリカ代表はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この承認により、世界のコレラワクチン供給・備蓄を25%増やすことができる」と書き込んだ。

GaviもWHOを称賛。「これは脆弱な国々の子供や女性など、数千万人を救う生命線である」と述べた。

Gaviはこのワクチンが承認されたことで、世界のコレラワクチン備蓄量を昨年の3800万回分から、今年は約5000万回分に増やすことができると見積もっている。

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