◎事件は州都ペシャワル近郊の幹線道路で発生。武装集団が銃を乱射し、管理官と巡査が死亡した。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で正体不明の武装集団がパトカーに待ち伏せ攻撃を仕掛け、警察官2人が死亡、2人が負傷した。捜査当局が6日、明らかにした。
それによると、事件は州都ペシャワル近郊の幹線道路で発生。武装集団が銃を乱射し、管理官と巡査が死亡したという。
武装集団は警察の増援部隊が到着する前に逃亡した。
地元メディアによると、TTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのあるイスラム過激派の幹部とされる男が犯行声明を出したという。
この男は殺害した管理官がTTP掃討作戦を指揮していたため、暗殺したと主張しているようだ。真偽は不明である。
TTPはこの事件に関する声明を出していない。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。