◎グアナファト州は全国で最も殺人件数が多く、選挙候補だけでなく警察官も攻撃の対象になっている。
メキシコ中部グアナフアト州セラヤで市長選に立候補していた男性が何者かに射殺された。警察当局が1日、明らかにした。
それによると、事件はセラヤ郊外の路上で発生。何者かが男性候補を射殺し、逃走したという。
グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。
ソーシャルメディアで共有された動画には「MORENA(与党・国家再生運動)」と叫ぶ人々に向かって銃を発砲する容疑者の姿が映っていた。
メキシコでは現在、6月2日の総選挙に向け、各地で選挙戦が繰り広げられている。オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領の後任を決める大統領選も同じ日に行われる。
地元メディアによると、今年殺害された選挙候補は14人に達したという。
グアナファト州は全国で最も殺人件数が多く、選挙候補だけでなく警察官も攻撃の対象になっている。過去3年間で殺害された警察官は34人。