◎事件はアビヤン州郊外で24日遅くに発生。UAE(アラブ首長国連邦)の支援を受ける「シャブワ防衛軍」もしくは「巨人旅団」に忠誠を誓う分離独立派の民兵がAQAPの襲撃を受けた。
イエメンの武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」による攻撃でフーシ派と対立する分離独立派の戦闘員少なくとも2人が死亡した。現地メディアが25日に報じた。
それによると、事件はアビヤン州郊外で24日遅くに発生。UAE(アラブ首長国連邦)の支援を受ける「シャブワ防衛軍」もしくは「巨人旅団」に忠誠を誓う分離独立派の民兵がAQAPの襲撃を受けたという。
この銃撃戦で2人が死亡、4人が負傷したとされる。
分離独立派はイエメン南部の大部分を実効支配している。イランの支援を受けるフーシ派との戦いではUAE・サウジ側に立っているが、国連の承認を受ける暫定政権とは対立している。
地元メディアは関係筋の話しとして、「数時間に及ぶ銃撃戦の末、AQAPの戦闘員は撤退を余儀なくされた」と伝えている。
分離独立派は今年、AQAPの取り締まりを強化すると表明。南部地域で対テロ作戦を続けている。
AQAPは国際テロ組織アルカイダの中で最も危険な派閥のひとつとされ、内戦を利用して勢力を拡大。その存在を確固たるものにした。