◎投票日は24日、即日開票される。過半数を獲得する候補がいなかった場合は、上位2人が2週間後の決選投票に進む。
2023年2月16日/セネガル、首都ダカール、野党党首ウスマン・ソンコ氏の支持者と機動隊(Leo Correa/AP通信)

セネガル大統領選に立候補している有力候補2人が22日、数カ月にわたる選挙戦を終えた。

最新の世論調査によると、サル(Macky Sall)大統領の与党が支持するアマドゥ(Amadou Ba)首相と若者に人気のファイ(Bassirou Diomaye Faye)氏の一騎打ちになる可能性が高い。

この2人を支持する有権者数万人が首都ダカールと西部ムブールの集会に参加した。

ファイ氏は先週釈放された野党党首ソンコ(Ousmane Sonko)氏の支援を受けている。

ファイ氏の集会に参加した男性は地元テレビ局の取材に対し、「できるだけのことはやった。あとは結果を待つのみだ」と語った。

アマドゥ陣営はSNSを駆使して支持を呼び掛けている。「3月24日、神の御加護を受けるアマドゥ・バが勝利し、第5代大統領に就任します...」

アマドゥ氏は22日の集会に先立ち、記者団に対し、「第1ラウンドで勝利できる」と語った。

投票日は24日、即日開票される。過半数を獲得する候補がいなかった場合は、上位2人が2週間後の決選投票に進む。

西部ムブールのファイ氏を支持する集会には数万人が参加。超満員のスタジアムには「ファイ・ソンコ政権を見たい」「さよならサル大統領」などといった横断幕が掲げられた。

この集会に参加した女性はSNSに「変化を望んでいる」と書き込んだ。「私たちは疲れています。サル政権がもたらし高失業率により、数万人の若者が豊かな西欧に逃亡したのですから...」

今回の大統領選は様々なトラブルに見舞われ、何とか投票にこぎつけた。

サル大統領は先月初め、一部の候補者が失格になったり、汚職疑惑が報じられたことを受け、2月25日に予定されていた大統領選を延期すると発表。新たな投票日を12月15日に設定し、国会の政府与党もこれを承認した。

しかし、憲法評議会は先月15日、大統領選の延期は違憲であると裁定。サル政権に対し、できるだけ早く大統領選を実施するよう命じた。

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