◎部族間の対立や資源をめぐる紛争はここ数カ月、特に石油資源が豊富な係争地アビエイで急増している。
アフリカ東部・南スーダンで正体不明の武装兵が15人を射殺した。地元メディアが20日に報じた。
それによると、事件は首都ジュバ郊外の集落で19日に発生。地元民兵の指導者を含む15人が待ち伏せ攻撃を受けたという。
武装兵は15人を射殺し逃走したとみられる。
南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール(Salva Kiir)大統領に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。
内戦は2018年の和平合意で終結。犠牲者は数十万人と推定されている。
中央政府はコメントを出していない。地元メディアによると、地元民兵が武装兵を追跡しているという。
国営テレビは情報筋の話しとして、「地元コミュニティと水資源を争っている部族の若者が待ち伏せ攻撃に関与したとみられる」と伝えている。
内戦は2018年に終結したものの、それ以降も様々な武装グループが土地などの資源を巡って衝突を続けており、多くの民間人が犠牲になっている。
部族間の対立や資源をめぐる紛争はここ数カ月、特に石油資源が豊富な係争地アビエイで急増している。