◎ソンコ氏は2019年の大統領選で3位につけ、今年の大統領選にも立候補する意向を示していたが、青少年を堕落させた罪で昨年夏に実刑判決を言い渡されていた。
セネガルの野党党首ウスマン・ソンコ(Ousmane Sonko)氏が15日、再来週の大統領選で野党候補を支持すると表明した。
地元メディアによると、ソンコ氏は14日遅くに釈放されたという。
ソンコ氏は2019年の大統領選で3位につけ、今年の大統領選にも立候補する意向を示していたが、青少年を堕落させた罪で昨年夏に実刑判決を言い渡されていた。
ソンコ氏は検察の主張を全面的に否定し、告発を「サル政権の陰謀」と非難していた。
首都ダカールの街頭に集まった数百人がソンコ氏の釈放を祝い、警察が出動する事態となった。逮捕者が出たという情報はない。
ソンコ氏はサル(Macky Sall)大統領の支援を受ける与党候補のライバルに位置付けられているが、大統領選に出馬する可能性は低いとみられる。
ソンコ氏の盟友である野党政治家も14日遅くに釈放。大統領選に立候補すると表明した。
サル大統領は先月初め、一部の候補者が失格になったり、汚職疑惑が報じられたことを受け、2月25日に予定されていた大統領選を延期すると発表。新たな投票日を12月15日に設定し、国会の政府与党もこれを承認した。
しかし、憲法評議会は先月15日、大統領選の延期は違憲であると裁定。サル政権に対し、できるだけ早く大統領選を実施するよう命じた。
そして政府は先週、大統領選を3月24日に実施すると発表した。
サル大統領は昨年のデモで逮捕された数百人を含む政治犯を釈放する法令に署名。これに伴い、ソンコ氏も釈放されることとなった。
ソンコ氏はダカールの記者団に対し、「我々は勝たなければならない。私は野党候補を支持するために全国を遊説するつもりだ」と語った。
ソンコ氏は現在、複数の法廷闘争を抱えている。マッサージ店の女性従業員を暴行したとされる事件では無罪となった。