◎エルナンデス被告は先週、ニューヨーク連邦裁判所で罪を認めた。
ホンジュラスのエルナンデス大統領とアナ夫人(ロイター通信)

麻薬密売容疑などで逮捕・起訴されたホンジュラスのエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)前大統領の妻であるアナ(Ana García de Hernández)夫人は14日、自身の身を守るために大統領選に出馬するという報道を否定した。

アナ夫人はAP通信の取材に対し、「一部のメディアは私が訴追を回避するために大統領を目指していると報じたが、これは大きな間違いである」と語った。

エルナンデス被告は大統領に就任する前の2004年頃から、主にコロンビアとベネズエラ経由で米国に約500トンのコカインを密輸した罪などに問われている。

エルナンデス被告は先週、ニューヨーク連邦裁判所で罪を認めた。

裁判は6月26日に結審する予定。終身刑を言い渡される可能性がある。

アナ夫人は夫が罪を認めた後に電話で話したと述べ、「闘い続けるつもりでいる」と強調した。

またアナ夫人は一部の政治家が「訴追を免れるために大統領を目指すような人間がいることを遺憾に思う」と主張したことについて、「とんでもない間違いであり、容認できない」と非難した。

アナ夫人は今のところ逮捕も起訴もされていない。

エルナンデス氏は退任からわずか3週間後に逮捕され、2022年4月に米国に移送された。

アナ夫人は13日の記者会見で来年11月の大統領選に出馬する予定であると表明。野党・国民党に支持を求めると明らかにした。

これに一部の政治家が反発。「夫が罪を認めたことに焦り、訴追をかわすために大統領を目指している」と主張した。

大統領選は2025年11月30日に予定されている。

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