◎イスラム国家でムハンマドやイスラム教の聖典コーランを冒涜することは死罪に当たる。
パキスタン・パンジャブ州の裁判所は11日、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を侮辱したとして、22歳の学生に死刑、17歳の少年に終身刑を言い渡した。
両者は容疑を否認している。
学生の弁護士はAP通信の取材に対し、「依頼人は控訴する意向を示している」と語った。
両者は2年前にWhatsAppでムハンマドを冒とくする文書を発信、共有したとされる。
イスラム国家でムハンマドやイスラム教の聖典コーランを冒涜することは死罪に当たる。パキスタンの刑法も冒とく罪の最高刑を死刑としている。
地元メディアによると、17歳の少年は別の容疑でも有罪判決を受けている。
学生の父親は地裁前で記者団の取材に応じ、「息子は神を冒とくしておらず、無罪であり、虚偽の告発で逮捕・起訴された」と語った。
また父親は控訴するために弁護団と連絡を取り合っていると述べた。
ムハンマドやコーランを侮辱した個人は起訴される前に命の危険にさらされる。パキスタンの人権団体によると、冒とく罪はイスラム少数派を弾圧するために悪用されることもあるという。