◎今回の選挙には最高指導者ハメネイ師に忠誠を誓う約1万5000人が立候補。そのうち改革派と見なされる候補はわずか116人であった。
イラン内務省が4日、議会選の結果を公表した。投票数は約2500万票、投票率は41%弱だった。国際機関による監視はない。
内務省は声明で、「悪天候と敵国による絶え間ないプロパガンダに耐え、投票所に足を運んだイラン国民を称賛する」と述べた。
得票率は前回2020年に記録した42%を下回り、過去最低を更新したようだ。
内務省は票の集計に数日を要した。選挙管理委員会は国会ではなく最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師の勅命を受けている。
内務省は開票作業を6時間延長した後、ようやく結果を公表した。
国会議長は議会選が行われた1日、首都テヘランの記者団に対し、「今すぐ友人や知人に電話し、選挙に参加するよう促して」と呼びかけていた。
内務省によると、290議席中245議会が確定。残り45議席は当選に必要な得票率に届かず、来月の決選投票に回る。
当選が確定した245人のうち約200人が強硬派の支持を受けていた。
今回の選挙にはハメネイ師に忠誠を誓う約1万5000人が立候補。そのうち改革派と見なされる候補はわずか116人であった。
ノーベル平和賞を受賞した服役中のモハンマディ(Narges Mohammadi)氏を含む多くの著名人や人権活動家が選挙を「茶番」「ハメネイ劇場」などと呼び、有権者にボイコットを呼びかけていた。