◎この攻撃で警察官10人が死亡、6人が負傷し病院に搬送された。
正体不明の武装集団がパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の警察署を襲撃し、警察官10人を殺害して逃亡した。地元メディアが5日に報じた。
それによると、事件はデライスマイルカーンの警察署で発生。武装集団がロケット弾や手榴弾で建屋を攻撃したという。
この攻撃で警察官10人が死亡、6人が負傷し病院に搬送された。
地元テレビ局によると、犯行声明を出した組織は確認されていない。
デライスマイルカーンの警察署では昨年12月にも自爆テロが発生。警察官23人が死亡、32人が重軽傷を負っている。この事件ではアフガンに拠点を置くTTP(パキスタンのタリバン運動)の系列組織とされるイスラム過激派TJP(Tehreek-e-Jihad Pakistan)が犯行声明を出している。
陸軍は事件後、複数の報復作戦を決行。TJPの戦闘員27人を殺害した。
南西部バルチスタン州では先週、テロ組織に指定されているバルチスタン解放軍(BLA)が治安部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、警察官少なくとも4人と民間人2人が死亡した。
陸軍はこの報復としてBLAのものとみられる拠点を襲撃、24人を殺害した。
パキスタンではこの数ヶ月、武装勢力によるテロ攻撃が急増している。