◎この男性受刑者はヒジャブ(イスラム教のスカーフ)を適切に着用しなかったとして道徳警察に暴行を受け死亡した女性の死に抗議するデモで警察官1人を殺害し、5人に重傷を負わせた罪で死刑判決を受けていた。
イラン当局が2022年に発生した全国的な抗議デモ中に警察官を車でひき殺したとされる受刑者を絞首刑に処した。国営イラン通信(IRNA)が23日に報じた。
それによると、この男性受刑者はヒジャブ(イスラム教のスカーフ)を適切に着用しなかったとして道徳警察に暴行を受け死亡した女性の死に抗議するデモで警察官1人を殺害し、5人に重傷を負わせた罪で死刑判決を受けていたという。
IRNAは当局者の話しとして、「男性は罪を認め、裁判の間、弁護士を付けることを許可されていた」と伝えている。
男性は判決を不服として上告していたが、最高裁は今月、この訴えを退けていた。
当局は2022年の抗議デモ後に逮捕された少なくとも9人を死刑に処している。
クルド人女性のアミニ(Mahsa Amini)さんは2022年9月、ヒジャブを適切に着用しなかったとして道徳警察に暴行を受け、その後死亡した。
当局はこれに抗議するデモを武力で鎮圧。少なくとも529人を殺害し、数千人を逮捕した。