◎ヌセンゲ被告は「断食すればイエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と信者を洗脳し、数百人を殺害したとして昨年4月に逮捕された。
ケニア南東部キリフィに拠点を置くグッドニュース・インターナショナル教会の牧師ヌセンゲ(Paul Mackenzie Nthenge)被告とその信者30人が191人の子供を殺害した罪で起訴された。現地メディアが17日に報じた
それによると、ヌセンゲ被告らはキリフィの町マリンディの裁判所に出廷したという。
検察はヌセンゲ被告の精神鑑定を要求。判事がこれを許可したため、弁論は行われなかった。
次回審理は2月6日に予定されている。
検察によると、教会の敷地内で死亡したと認定された子供191人のうち180人の遺体が見つかっていない。
ヌセンゲ被告は「断食すればイエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と信者を洗脳し、数百人を殺害したとして昨年4月に逮捕・送検された。
当局は教団の敷地を捜索し、これまでに429人の遺体と数十の集団墓地を発見。報道によると、いくつかの遺体を検死した結果、絞殺や窒息死した兆候が確認されたという。
この事件に詳しい警察の関係者は地元テレビ局の取材に対し、「ヌセンゲは世界が終わる前に断食して死ぬよう子供を含む信者に命じ、遺体を敷地内に埋葬した」と語った。
当局は昨年の捜索時にやせ細った信者15人を救出したものの、そのうち4人は病院で死亡した。
検察庁は15日、ヌセンゲ被告を含む少なくとも95人が殺人、虐待、拷問、児童虐待、その他の罪で起訴される見通しと明らかにしていた。