◎ノボア大統領は8日、マシアス受刑者の脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察に容疑者を確保するよう命じた。
2024年1月8日/エクアドル、港湾都市グアヤキルの刑務所前(Getty Images)

エクアドル最大の麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダーが港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。現地メディアが8日に報じた。

それによると、検察当局は脱獄を支援したとされる刑務官2人を逮捕したという。

当局は7日、ロス・チョネロスのリーダーであるマシアス(Adolfo Macías)受刑者が刑務所から姿を消したと報告。当局は刑務所内で何が起きたか明らかにしていない。

検察庁は8日、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、マシアス受刑者の脱走を手助けしたとされる刑務官2人が逮捕されたと発表した。

ノボア(Daniel Noboa)大統領は8日、マシアス受刑者の脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察に容疑者を確保するよう命じた。

ノボア氏はインスタに投稿した声明で、「平穏を取り戻すまで行動し続けると誓う」と述べ、マシアス受刑者を逮捕し、刑務所を牛耳るギャングと犯罪に立ち向かうと言明した。

非常事態宣言の効力は60日間。その間、陸軍兵士が各地に配備される。

大統領府の報道官は7日夜、「警察当局がマシアス受刑者の独房を含む刑務所内を捜査している」と述べたが、それ以上の詳細には言及しなかった。

マシアス受刑者は麻薬密売、殺人、組織犯罪の罪で有罪判決を受け、グアヤキルの刑務所で34年の刑に服していた。

地元メディアによると、マシアス受刑者は7日に市内の別の刑務所に移送される予定だったという。

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