◎軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のダガロ(Mohamed Hamdan Dagalo)司令官が4日、南アフリカの首都プレトリアでラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領と会談し、軍政との和平にコミットしていると表明した。
ダガロ氏は会談後の声明で、「ラマポーザ大統領に内戦を終結させるための努力について説明した」と明らかにした。
またダガロ氏は「軍政との戦いを終結させるというRSFの決意にコミットしている」と述べたが、ブルハン(Abdel-Fattah Burhan)将軍といつ会談するかは明言しなかった。
東アフリカ地域の地域経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」によると、両将軍は先月、直接会談し、停戦の可能性について協議を開始することで合意したという。
会談の日程や場所は発表されていない。
ラマポーザ氏は声明で、「ダガロ氏とブルハン氏の会談および停戦が速やかに実現することを望む」と表明した。
軍政とRSFは昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。国連はこの内戦で避難を余儀なくされた市民が710万人に達したと推定している。
双方の兵士および戦闘に巻き込まれて死亡した民間人は1万人近くに達したと推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、実際の死者数はこれより多いとみられる。