◎中露寄りのカーン氏は選管トップ、職員、組織自体を繰り返し誹謗中傷した。
パキスタンのカーン(Imran Khan、服役中)元首相が選挙管理委員会の担当官などを侮辱した罪で起訴された。現地メディアが3日に報じた。
それによると、カーン氏は選管の委員長や職員を「シャリフ(Shehbaz Sharif)首相の下僕」「役立たずのゴミ」などと呼んだとして、侮辱罪で起訴されたという。
汚職罪で3年の刑期に服しているカーン氏は今年2月の議会選で復権を目指していたが、選管に立候補届を破り捨てられていた。
選管は昨年末、カーン氏の推薦状と立候補届を受理しないと発表した。
地元メディアによると、中露寄りのカーン氏は選管トップ、職員、組織自体を繰り返し誹謗中傷した。ある政治集会では委員長を「シャリフの下僕」「ゴミ野郎」「個人秘書」などと呼んでいた。
自称世界最強のクリケット選手から政治家に転身したカーン氏は中露寄りの政策で有権者の支持を集めたものの、2022年に弾劾された。それ以来、当局はカーン氏への追及を強めている。
カーン氏はテロの扇動や法廷侮辱罪など、150件を超える罪で告発もしくは起訴されており、現在、東部パンジャブ州の刑務所に収監されている。
カーン氏の支持者とみられるSNSユーザーたちは選管を罵倒するコメントを多数投稿している。
中央政府は選管、検察、その他政府機関に対する誹謗中傷や脅迫は一切容認せず、「匿名でSNSに投稿した者も厳しい現実に直面することになる」と警告している。