◎GDLは今年、賃上げと労働環境の改善を求めるストを2度実施している。
ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLは19日、無期限ストライキを実施するかどうかを決める組合員投票が終了し、圧倒的賛成多数で採択されたと発表した。
それによると、無期限ストの是非を問う組合員投票は賛成97%で採択されたという。投票率は70%超であった。
無期限ストを決行するためには75%以上の賛成が必要である。
GDLは今年、賃上げと労働環境の改善を求めるストを2度実施している。
GDLの書記長は先月、「ドイツ鉄度(国鉄)との労使交渉はわずか2回で決裂した」と非難していた。
ドイツ通信社(dpa)によると、GDLは来年1月8日まで無期限ストを行わない方針を示している。実施時期は明らかになっておらず、国鉄との交渉が進展すれば回避される可能性もある。
GDLの広報担当はSNSに声明を投稿。「次のストはこれまでとは全く違うものなる。非常に強力で、市民にとっても厳しいものになるだろう」と書き込んだ。
GDLは減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう国鉄に求めている。国鉄はこれを拒否し、11%の賃上げを提案した。
GDLは組合員の月給を555ユーロ(約9万1000円)引き上げ、インフレ対策として一時金を最大3000ユーロ(約49万円)支払うよう求めている。