◎事件はギリシャバレーボールリーグの試合中に発生。アリーナの外でサポーター同士の乱闘が勃発し、機動隊が介入した。
ギリシャ・首都アテネの競技場でプロバレーボールチームのサポーターが機動隊に襲いかかり、警察官1人が重傷を負った。国営メディアが7日に報じた。
それによると、事件はギリシャバレーボールリーグの試合中に発生。アリーナの外でサポーター同士の乱闘が勃発し、機動隊が介入したという。
国営ラジオ・テレビERTは関係者の話しとして、「暴徒の照明弾が30歳の男性警察官に直撃し、太ももの動脈を切断した」と伝えている。
ERTによると、双方のサポーター約150人がアリーナの外で殴り合いをはじめ、その後、機動隊に向けてガソリン爆弾や石を投げつけたという。
機動隊はアリーナに逃げ込んだ暴徒に反撃。試合はもちろん中止となった。
機動隊は催涙ガス弾を乱発し、その多くが屋内アリーナに撃ち込まれた。ERTによると、機動隊はアリーナを完全に包囲し、照明弾とガソリン爆弾を使った人物を捜索したという。
両クラブのサポーターはライバル関係にあり、アリーナの内外には多くの警察官が配備されていた。
ギリシャのスポーツ業界は長い間、サッカー、バレー、バスケなどのプロリーグで暴力が蔓延していることに懸念を示し、各リーグの主催団体に対策を強化するよう呼びかけてきた。