◎この組織はギリシャからアルバニアに移民を送り、そこから西欧への不法入国を手助けしたとみられる。
ギリシャ国家警察は26日、隣国アルバニアに移民を不法入国させたとみられる人身売買組織の構成員6人を逮捕したと発表した。
それによると、この組織はギリシャからアルバニアに移民を送り、そこから西欧への不法入国を手助けしたとみられる。
首都アテネの公安当局は声明で、「アルバニア国境から10キロほどの集落で移民の人身売買に関与したイラク人4人、パレスチナ人、シリア人を逮捕した」と明らかにした。
同局によると、この集落では9月28日にも別の構成員7人が逮捕され、移民11人が保護されていたという。
この7人は移民に対し、1人あたり1500ユーロを支払うよう要求。移民をトラックの荷台や車に乗せ、アルバニア国境を何度か越えたとみられる。
公安当局によると、人身売買組織は費用を支払えない移民を拷問し、その様子を撮影して被害者の家族に送っていたという。
今回の摘発で移民は保護されなかったようだ。
警察は摘発が行われた日時と逮捕した6人の身元・認否を明らかにしていない。
地元メディアは関係者の話しとして、「当局はこの人身売買組織の構成員7人を指名手配し、行方を追っている」と伝えている。