◎タリバン暫定政権は数百万人ともいわれる国内避難民への支援をほとんど行っておらず、パキスタンから避難した難民をただ黙って見ているだけである。
アフガニスタンを統治するイスラム主義組織タリバンは4日、同国の民間セクターに対し、パキスタンを追われたアフガン難民を支援するよう訴えた。
パキスタン政府は全ての不法移民に対し、11月1日までに国外に退去するよう命じ、それ以降に残っている移民は拘束・強制送還する取り組みを進めている。
商務省は声明で民間セクターに難民支援を速やかに開始するよう呼びかけたが、この問題に政府としてどのように対処するかは明らかにしなかった。
また同省は「パキスタンから強制追放されたアフガン人は機会もなく、人生最悪の状況に直面している」と警告した。
アフガンは干ばつ、低迷する経済、数十年にわたる戦争の後遺症など、多くの課題に対処できずにいる。
タリバン暫定政権は数百万人ともいわれる国内避難民への支援をほとんど行っておらず、パキスタンから避難した難民をただ黙って見ているだけである。
25万人ものアフガン人が10月31日の避難期限を待たずにパキスタンを去った。
パキスタンの治安当局は現在、不法移民の拠点を一軒一軒捜索している。