◎アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州ではテロ攻撃や銃撃事件が多発している。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で道路脇に設置された爆弾が爆発し、陸軍兵士2人が死亡した。軍当局が28日、明らかにした。
それによると、陸軍部隊は27日遅く、この地域に潜伏する武装勢力を追跡中、爆発に巻き込まれたという。
その後、陸軍部隊は武装勢力の拠点に踏み込み、銃撃戦に発展。武装勢力の戦闘員1人が死亡、2人が逮捕された。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州ではテロ攻撃や銃撃事件が多発している。
中央政府は数年にわたる取り締まりにより、この地域から武装勢力を一掃したと宣言。しかし、それ以降もTTP(パキスタンのタリバン運動)などの過激派によるテロ攻撃は続いている。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
一方、パキスタン警察は28日、東部パンジャブ州などで過激派の工作員を200人以上逮捕したと発表した。
それによると、テロ対策チームは複数の都市で取り締まりを決行したという。