◎アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃や銃撃事件が多発している。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の山道(Getty Images)

パキスタン軍は15日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州で治安部隊と武装勢力による銃撃戦が発生し、武装勢力の戦闘員6人を殺害したと発表した。

それによると、戦闘は北ワジリスタン郊外の地区で発生。治安部隊は武装勢力の隠れ家があるという情報に基づき、取り締まりを実施したという。

この戦闘により、武装勢力の戦闘員6人と陸軍兵士1人が死亡。治安部隊は隠れ家から武器と弾薬を押収した。

アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃や銃撃事件が多発している。

地元メディアによると、北ワジリスタンにはかつて、複数の反政府勢力が拠点を置いていたという。その多くが2014年の一斉取り締まりでアフガンに逃亡したとされる。

中央政府は数年にわたる取り締まりにより、この地域から反政府勢力を一掃したと宣言。しかし、それ以降もTTP(パキスタンのタリバン運動)などの過激派によるテロ攻撃は続いている。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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