◎反政府勢力はアフガン国境近くの山岳地帯で陸軍のパトロールチームに待ち伏せ攻撃を仕掛けたとみられる。
アフガニスタンと国境を接するパキスタン南西部バルチスタン州で銃撃戦があり、陸軍の将校と兵士および反政府勢力の戦闘員5人が死亡した。地元当局が9日、明らかにした。
反政府勢力はアフガン国境近くの山岳地帯で陸軍のパトロールチームに待ち伏せ攻撃を仕掛けたとみられる。
地元メディアによると、TTP(パキスタンのタリバン運動)が犯行声明を出したという。
それ以上の詳細は明らかにされておらず、現場周辺には陸軍の追加部隊が配備されたようだ。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
地元メディアによると、TTPは分離独立を目指すバルチスタン州の分離主義勢力からも支援を受けているという。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から分離主義勢力による紛争が続いている。バルチスタン解放軍(BLA)などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。