◎EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、全国の焼失面積は3日時点で約930平方キロメートル(東京23区面積の1.5倍)。
ギリシャ北東部の森林で発生した大規模火災が沈静化に向かっているようだ。消防当局が4日、明らかにした。
それによると、首都アテネ郊外などで17日間にわたって燃え続けた火災は大部分が鎮火したという。EU加盟国の応援を含む消防士数百人が消火活動に当たっている。
当局は4日夜から5日にかけて大雨が予想されており、山火事の影響を受けた一部地域などで洪水や土砂崩れが発生する可能性があると警告。河川や斜面が近くにある住民に避難の準備を進めるよう促した。
トルコ国境近くの北部エブロス県で発生した山火事には多くの増援部隊が派遣されている。当局によると、現地入りした消防士は約740人、消防車124台と消防飛行機2機が消火に当たっている。
この火災による死者はこれまでに20人確認されており、全員移民とみられる。
首相府の報道官は4日の記者会見で、「北部アレクサンドルポリスやアテネ郊外の山火事は概ね沈静化したものの、消防は厳戒態勢を維持している」と述べた。
最初の山火事はアレクサンドルポリス近郊で8月19日に確認され、その後、他の地域に広がった。
EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、全国の焼失面積は3日時点で約930平方キロメートル(東京23区面積の1.5倍)。
4日にはアテネ北部郊外で新たな山火事が発生した。当局によると、フランスの増援部隊を含む消防士約70人、消防飛行機2機、消防ヘリ3機が対応に当たった結果、この山火事はほぼ沈静化したという。
地元警察は4日、この山火事を引き起こした疑いで男を逮捕したと発表した。警察は男の身元と認否を明らかにしていない。