◎ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続けている。
ナイジェリア北東部ボルノ州でイスラム過激派に誘拐された女性や子供数十人が救出された。国軍が28日、明らかにした。
それによると、治安部隊は同州郊外の集落内にある過激派の隠れ家を急襲し、25人を救出したという。
さらに、州都マイドゥグリから130kmほど離れた集落でも27日に11人が救出された。
国軍は幼児を含む解放された人質の写真を公開。報道官は声明で、「救出された人々は全員、治安当局の保護下にあり、身元確認を進めている」と明らかにした。
この取り締まりはボルノ州以外でも行われ、同国最大の反政府勢力であるイスラム過激派組織ボコ・ハラムおよびその関連組織を対象としている。
国軍によると、ボコ・ハラムの関係者とされる7人が27日の取り締まり中に投降したという。そのうち3人は未成年だった。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続けている。
ボコ・ハラムとナイジェリア軍は戦争状態にあり、その一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」も各地で攻勢を強めている。
国連によると、この紛争は隣国のカメルーン、チャド、ニジェールに拡大し、この10数年で民間人少なくとも3万5000人が死亡、210万人が避難を余儀なくされた。