◎スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン」は22日、内戦下のスーダンで孤児院の乳児を含む約500人の子供がこの数カ月で餓死したと発表した。
スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。サウジと米国が仲介した最新の停戦合意は6月に失効し、多くの地域で戦闘が激化した。
セーブ・ザ・チルドレンによると、戦闘の影響で同国内にある57の栄養センターが閉鎖されて以来、少なくとも3万1000人もの子供が栄養失調やそれに関連する病気の治療を受けれずにいるという。
ハルツームをはじめとする都市部は戦場と化し、多くの住民が水も電気もない生活を送っている。医療制度は機能しておらず、国際社会の支援が必要不可欠である。
セーブ・ザ・チルドレンのスーダン担当は声明で、「これほど多くの子供が飢えで命を落とすとは思ってもいなかった」と述べている。「これがスーダンの現実なのです...」
国連は4月以降の戦闘に巻き込まれて死亡した市民を4000人と見積もっている。しかし、現地の医師やNGOはこれをはるかに上回る死者が出ていると報告している。
国連によると、この4カ月で440万人以上が国内の比較的安全なエリアもしくは国外に逃亡したという。