◎欧州における一連のコーラン焼却デモはイスラム諸国で怒りの抗議に発展。スウェーデン公館への攻撃やイスラム過激派による脅迫を巻き起こしている。
スウェーデン警察は18日、首都ストックホルムの在イラン大使館前でイスラム教の聖典コーランを燃やそうとした男性に消火剤をかけようとした女性を拘束した。
地元メディアによると、この女性は警察の許可を得てコーラン焼却デモを行おうとした男性に向けて消火器を噴射したものの、警察官に取り押さえられたという。
ソーシャルメディアで共有された動画には制服を着た警察官らに連行される女性の姿が映っていた。
男性はその後、警察の許可を得てデモを再開。コーランの写しを燃やした。
ストックホルム警察の報道官はこの女性の身元を明らかにしていない。女性は公共の秩序を乱した罪と公務執行妨害で逮捕された。
コーラン焼却デモを行った男性は多くのイスラム諸国から怒りを買っている。
スウェーデン警察は言論の自由を理由に男性のデモを許可したが、ヘイトスピーチにならないよう警告していた。
一方、検察当局はコーラン焼却デモがヘイトスピーチ禁止法に違反していないかどうかを調査している。
男性は「デモの対象はイスラム教そのものであり、イスラム教徒ではない」と主張しているようだ。
欧州における一連のコーラン焼却デモはイスラム諸国で怒りの抗議に発展。スウェーデン公館への攻撃やイスラム過激派による脅迫を巻き起こしている。
スウェーデン政府は17日、テロ警戒態勢を2番目に高いレベルに引き上げ、同国がテロ組織の標的になっていると警告した。
スウェーデン通信(TT)は男性の発言を引用し、次のように報じている。「私はコーランを燃やし続ける。コーランの誤ったメッセージからスウェーデン国民を守りたい。私には言論の自由がある...」