◎事故はシンド州ナワブシャー近郊で発生。首都イスラマバード近郊ラワルピンディ行きの旅客列車(10両)が脱線した。
パキスタン南部シンド州で旅客列車が脱線し、少なくとも30人が死亡、90人以上が負傷した。地元当局が6日、明らかにした。
それによると、事故はシンド州ナワブシャー近郊で発生。首都イスラマバード近郊ラワルピンディ行きの旅客列車(10両)が脱線した。
地元のテレビ局は陸軍・警察・消防の合同チームが乗客を救助する様子を報じた。
州警察の報道官は声明で、「救助作業は完了し、最後の横転車両も撤去した」と述べている。それによると、死傷者の中には女性と子供が多数含まれているという。
シャリフ(Shahbaz Sharif)首相は6日、犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、負傷者の早期回復を祈った。
一方、首相府の報道官は別の声明で、「警察はあらゆる可能性を考慮し、捜査に当たっている」と述べた。
南西部バルチスタン州では今年1月、線路に仕掛けられた爆弾によって旅客列車が脱線し、乗客10数人が負傷。事件後、テロ組織に指定されている「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。
パキスタンの線路・信号システムは近代化が進んでおらず、それらの整備不良による脱線事故も相次いでいる。