◎、野党支持者数百人がダッカのいくつかの道路を占拠し、機動隊に石やレンガを投げつけ、パトカーに攻撃を仕掛けた。
バングラデシュの首都ダッカで野党を支持するデモ隊と機動隊が衝突し、数十人が負傷した。地元警察が29日、明らかにした。
それによると、衝突はジア(Khaleda Zia)元首相率いるバングラデシュ民族主義党らの野党集会場で発生。一部の暴徒が機動隊と衝突したという。
ジア氏らはハシナ(Sheikh Hasina Wajed)首相の辞任と総選挙(来年1月までに実施予定)までの間、暫定政権に権力を移譲するよう求めている。
野党はハシナ氏の与党が2018年の選挙で不正を働いたと主張し、総選挙を管理・監督する現在の選挙監視委員会を「政府の犬」と呼んでいる。
現地メディアによると、野党支持者数百人がダッカのいくつかの道路を占拠し、機動隊に石やレンガを投げつけ、パトカーに攻撃を仕掛けたという。
野党は前日、ダッカ中心部に続く道路をすべて占拠し、座り込み抗議を行うと発表していた。
一方、ハシナ氏の与党を支持する有権者もダッカ中心部で集会を開いた。
ダッカ警察の報道官によると、機動隊は5時間に及ぶ抗議デモの中で、暴動に関与した少なくとも90人を逮捕したという。この衝突で警察官20人が負傷した。
その後、野党は市民100人が警察の暴力を受け負傷したと声明を出した。
再戦を目指すハシナ氏は今週、憲法に基づく選挙管理委員会の管理・監督の下で選挙を行うと改めて表明した。
しかし、野党はハシナ氏らが2018年の選挙で不正を働いたと主張し、速やかに国会を解散したうえで、どの党にも属さない暫定政権下で総選挙を行うべきと述べている。