◎現場は隣国アフガニスタンの国境近く。自爆テロが発生した時、モスク内に人はいなかったとみられる。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外のモスクで自爆テロが発生し、警察官1人が死亡した。地元当局が25日、明らかにした。
それによると、現場は隣国アフガニスタンの国境近く。自爆テロが発生した時、モスク内に人はいなかったとみられる。
AP通信は関係者の話しとして、「テロリストは警察官の追跡をかわしてモスクに逃げ込んだ」と伝えている。
自爆犯の性別は明らかになっておらず、警察官の死因も不明である。
爆発の衝撃でモスクは崩壊した。陸軍と警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。
同国のアフガン国境付近、カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。その多くにTTP(パキスタンのタリバン運動)が関与しているとみられる。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切って以来、軍・警察への攻撃を強化している。