◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国・北東部イトゥリ州でイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派が市民少なくとも12人を殺害した。地元の市民社会グループが15日、明らかにした。
それによると、事件は14日未明に発生。畑仕事に出かけた12人がISIS系組織「民主同盟軍(ADF)」の戦闘員に射殺されたという。
東部地域で活動する市民社会グループNSCCの代表はAP通信の取材に対し、「12人の遺体は畑近くの茂みで発見された」と語った。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
武装勢力の活動目的は様々だが、その多くが土地や貴重な鉱物が採れる鉱山の支配権を争ったり、地元コミュニティを守るために戦っている。
APは地元当局者の話として、「陸軍と警察はこの地域で行方不明者が出ているという情報に基づき、捜索活動を続けているため、死者数は増える可能性がある」と伝えている。
陸軍の報道官はAPの取材に対し、「この地域に駐留する部隊が犯人を追跡している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ADFは先月、ウガンダ西部のコンゴ国境近くにある学校を襲撃し、少なくとも41人を殺害。そのうち38人が学校の敷地内にある寮で生活していた学生だった。