◎この銃撃戦で陸軍兵士4人、武装勢力の戦闘員3人、通行人の女性1人が死亡した。
パキスタン南西部バルチスタン州で武装勢力が治安部隊の基地を襲撃した。地元当局が12日、明らかにした。
それによると、この銃撃戦で陸軍兵士4人、武装勢力の戦闘員3人、通行人の女性1人が死亡したという。
地元メディアは警察筋の話しとして、「TTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのあるイスラム過激派組織が犯行声明を出した」と伝えている。
パキスタン軍は声明で、「バルチスタン州の駐屯地がテロ組織の標的になった」と述べている。それによると、過激派は施設内に忍び込もうとしたが、兵士に見つかり、銃を乱射したという。
治安部隊は現場から逃亡した戦闘員2人を追跡している。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相の報道官はSNSに声明を投稿。「過激派はアサルトライフルで武装し、駐屯地に忍び込もうとしたようだ」と書き込んだ。
報道官によると、銃撃戦は数時間続き、これに巻き込まれた通行人の女性が死亡したという。
バルチスタン州はアフガンおよびイランと国境を接し、20年以上に渡って紛争の舞台になってきた。
バルチスタン解放軍(BLA)を含む民族主義者たちは州の資源を分配するよう国に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。
中央政府と戦争状態にあるTTPも同州で強い存在感を示している。