◎南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール大統領に忠実な組織がマシャール副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。
南スーダンのキール(Salva Kiir)大統領が長らく延期されていた同国の大統領選を来年実施し、自身も立候補すると表明した。現地メディアが5日に報じた。
AP通信によると、キール氏は4日に行われた党員集会で立候補を表明したという。
南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール氏に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。
内戦は2018年の和平合意で終結。犠牲者は数十万人と推定されている。
キール氏は集会の中で与党議員と支持者に謝意を示し、来年の大統領選で再選を果たすと誓った。
地元メディアによると、マシャール氏はまだ立候補を表明していないという。
野党議員はキール政権が公正な選挙を実施せず、するつもりもないと非難している。
しかし、キール氏は自由で公正な選挙を行うと約束した。南スーダンは独立以来、一度も選挙を行ったことがなく、国際社会の支援が不可欠である。
同国内における大規模な衝突は収まったものの、一部地域では戦闘が続いており、昨年はキール派とマシャール派の戦闘員や民間人など、2200人以上が死亡したと推定されている。