◎イスラエル総保安庁(Shin Bet)は逮捕した3人の身元を明らかにしていない。
ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住区で暴動に関与したとされるイスラエル人入植者3人が逮捕された。イスラエル警察が23日に発表した。
パレスチナの権利保護団体は逮捕を歓迎したが、攻撃の規模からすると容疑者の数が少なすぎると批判している。
イスラエル総保安庁(Shin Bet)は逮捕した3人の身元を明らかにしていない。
イスラエル軍の報道官は23日の記者会見で、「暴動に関与した者が法律に基づき逮捕されることを期待する」と述べ、さらに多くの入植者が逮捕される可能性があると示唆した。
入植者たちはこの3日間、イスラエル人4人がパレスチナ人(武装勢力の戦闘員とみられる)に射殺されたことに激怒し、報復として西岸地区一帯のパレスチナ人居住区に攻め込み、民家や車に火を放った。
今年2月にも西岸地区のパレスチナ人居住区フワラで同様の襲撃事件が発生し、何人かの入植者が逮捕されたものの、起訴されることなく釈放された。
ベン・グヴィル(Itamar Ben Gvir)治安相は23日、西岸地区の入植地を視察し、反パレスチナを推進する極右入植者の前で演説した。
ベン・グヴィル氏は西岸地区の丘の上にあるイスラエル軍の前哨基地を指さし、「危険が迫った時は同胞が必ず助けに来る」と語った。「安心してください。この国にテロリストの居場所はありません!」
またベン・グヴィル氏はネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に対し、「テロリストを排除せよ」と呼びかけた。「テロリストの拠点を破壊する必要があります...1人や2人でありません。何百、何千、必要ならもっとだ!」