◎チェコのベルルスコーニ(元伊首相)と呼ばれているポピュリストのバビシュ元首相はこの改正案を「非人道的」と呼んでいる。
2018年10月26日/チェコ、首都プラハ、バビシュ首相(Petr David Josek/AP通信)

チェコ下院(定数200)は16日、利益相反法の改正案を賛成多数で可決した。

この改正案が成立すると、国会議員、政府、大統領はメディアの所有を禁じられることになる。

地元メディアによると、改正案は賛成85ー反対79で可決されたという。

チェコのベルルスコーニ(元伊首相)と呼ばれているポピュリストのバビシュ(Andrej Babis)元首相はこの改正案を「非人道的」と批判し、成立すれば憲法裁判所に異議を申し立てると述べている。

ハビシュ氏は投票を棄権した。

改正案は連立与党が過半数を占める上院に送られた。

国内有数の富豪であるハビシュ氏をチェコのベルルスコーニと呼ぶ主要紙と人気ラジオ局は、「近い将来、同氏は保有する信託基金の所有権を譲渡する必要がある」と報じている。

改正案は政治家によるメディアおよびそれに関連する会社の所有だけでなく、その資金の親族への送金なども禁じる。

バビシュ氏は今年初めに行われた大統領選でNATOの元高官であるパベル(Petr Pavel)氏に敗れた。

ハビシュ氏は数多くのスキャンダルに直面し、その政党は2021年の総選挙で野党に転落したものの、依然として人気を保っているようにみえる。

次の議会選は2025年までに行われる予定だ。

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