◎ナイジェリアの北部地域ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア北東部ボルノ州でイスラム過激派とみられる武装勢力が農民7人を殺害した。地元当局が16日に明らかにした。
それによると、武装勢力は15日、同州郊外の地区で農作業をしていた農民に襲いかかったという。
同州で警備任務に当たっている民兵組織の報道官はAP通信の取材に対し、「現場に派遣された治安部隊は恐ろしい光景を目の当たりにした」と語った。
ナイジェリアの北部地域ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
これらの組織は2009年、ボルノ州やカドゥナ州で反乱を起こした。過激派は西洋の教育・文化に反対し、シャリア(イスラム法)に基づくイスラム国家の建設を目指している。
国連によると、ボコ・ハラムとその関連組織による暴力で死亡した民間人は少なくとも3万5000人に達し、200万人以上が避難を余儀なくされたという。
ナイジェリア陸軍は16日、この地域に部隊を展開した。しかし、APの取材に応じた地元の農家は「陸軍の警備は高速道路に限定され、道路から数キロ離れた場所にある耕作地は警備の対象外だ」と指摘した。「テロリストはジャングルを自由に移動し、集落を攻撃しています...」
武装勢力はしばしば農民を襲っている。この地域で活動する援助団体はこのような攻撃が記録的な失業率と貧困レベルに悩まされているナイジェリアの市民にさらなる苦難をもたらす可能性があると懸念を表明している。