◎総裁の逮捕を受け、副総裁が直ちに総裁代行に就任した。
ナイジェリア中央銀行の本社ビル(Getty Images)

ナイジェリアの警察当局は10日、中央銀行のエメフィール(Godwin Emefiele)総裁を逮捕したと発表した。

それによると、エメフィール容疑者はティヌブ(Bola Tinubu)大統領に職務停止処分を受けた数時間後に逮捕されたという。

当局は声明で「中銀総裁は複数の容疑により逮捕された」と述べているが、それ以上の詳細を明らかにしていない。

エメフィール容疑者はアフリカ大陸最大の経済大国であるナイジェリアの中央銀行を9年間率いてきた。

地元メディアによると、ティヌブ氏はエメフィール容疑者の就任からちょうど9年目にあたる9日夜に職務を停止したという。

中央政府はこの職務停止処分について、「進行中の捜査と金融部門で計画されている改革に伴うもの」と説明している。

総裁の逮捕を受け、副総裁が直ちに総裁代行に就任した。

地元メディアは今回の逮捕劇について、「国家警察の数カ月にわたる捜査の集大成」と伝えている。

警察は以前、エメフィール容疑者がテロへの資金供与と経済犯罪に関与したと告発したが、裁判所はそれを裏付ける証拠がないとして、訴えを退けていた。

今回の捜査で新たな発見があったかどうかは明らかになっていない。

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