◎捜査当局は3つの町の11カ所を家宅捜索し、10人を逮捕した。
2022年4月6日/ギリシャと北マケドニアの国境付近(Getty Images)

北マケドニア当局は5日、約2年にわたる捜査の結果、国際的な人身売買組織の構成員とされる男10人を逮捕したと発表した。

国家警察によると、この組織はギリシャとハンガリー間、ブルガリアとセルビア間など、EU圏内のさまざまな人身売買ルートを運営し、移民の密入国に長年関与してきたという。

組織は移民1人につき2000~4000ユーロ(約30~60万円)を請求し、利益を上げていたとみられる。

国家警察は声明の中で、「捜査当局はこの組織の主要メンバーとされる7人を特定し、そのうち3人はすでに別の罪で収監されている」と報告した。

AP通信によると、捜査当局は3つの町の11カ所を家宅捜索し、10人を逮捕したという。この10人の中に組織の主要メンバー4人が含まれるかどうかは不明である。

検察は10人を人身売買の罪などで起訴すると伝えられている。

アフリカ・中東・アジアの紛争・貧困から逃れた亡命希望者の一部はトルコからギリシャを経由して北マケドニアに入り、西欧の豊かな国を目指す。

このルートはバルカンルートと呼ばれ、コロナウイルスの入国制限が解除されて以来、利用者が急増しているようだ。

トルコとギリシャの国境を流れるエブロス川ではこの数週間、移民の密入国が相次いでいる。ギリシャ当局は先月、エブロスの小島に置き去りにされた中東の移民91人を保護した。

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