◎アフガニスタンと国境を接する地域ではこの数カ月、テロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ(Getty Images)

パキスタン軍は13日、武装勢力が南西部バルチスタン州の陸軍基地を急襲し、民間人を含む14人が死亡したと発表した。

それによると、正体不明の武装勢力は12日未明に同州近郊にある基地を攻撃したという。陸軍はこれに対応する作戦を2日間に渡って行った。

軍報道官は声明で、「テロリストは基地近くの住宅街で子供を含む3家族を人質に取った」と述べているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

この戦闘で兵士7人、武装勢力の戦闘員6人、民間人1人が死亡した。

地元メディアによると、現時点で犯行声明を出した組織は確認されていない。

軍報道官は声明の中で、「攻撃に関与した武装勢力の正体を突き止める追跡調査が進行中である」と述べている。

バルチスタン州を含むアフガニスタンと国境を接する地域ではこの数カ月、テロ攻撃が相次いでいる。

バルチスタン州に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」を含む反乱軍は、この地域の分離独立を目指し、10年以上前から政府に攻撃を仕掛けている。

BLAは完全な自治権と同州内の天然資源を独占したいと考えている。

現在はアフガンの山岳地帯に拠点を置く「パキスタンのタリバン運動(TTP)」もバルチスタン州に何度も進出し、多くのテロ攻撃に関与したとされる。

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