◎警察は「カルト教団」の牧師がイエス・キリストに会えると信者を騙し、餓死者が出ているという情報を受け、捜査に当たった。
ケニア、南東部キリフィ郊外、カルト教団の敷地(Getty Images)

ケニア南東部キリフィの警察当局は15日、郊外のカルト教団の敷地内でやせ細った信者15人を保護し、そのうち4人が医療機関に搬送後、死亡したと発表した。

警察は「カルト教団」の牧師がイエス・キリスト(Jesus Christ)に会えると信者を騙し、餓死者が出ているという情報を受け、捜査に当たった。

信者15人は11日に教団事務所の近くの森で保護され、歩くことも話すこともできないほど衰弱していたという。教団の事務所はインド洋に面するキリフィの町マリンディにある。

亡くなった4人の死因と身元は明らかにされていない。生還した11人は17~49歳の男性7人と女性4人で、そのうち3人は重体と伝えられている。

警察はグッドニュース・インターナショナル教会の牧師、ヌセンゲ(Makenzie Nthenge)容疑者が信者を洗脳し、死に追いやったとして指名手配した。

ヌセンゲは先月、子供2人が親に餓死させられた事件で逮捕・起訴され、保釈金を支払い保釈されていた。ヌセンゲは無罪を主張している。

地元住民はこの牧師がカルト宗教を助長していると非難し、当局に苦情を申し入れていた。ケニアはアフリカ最大の宗教国家であり、カルトは珍しくない。

警察は教団の敷地内に集団墓地があるとの情報を得たものの、敷地が広大で、発見には至らなかった。

マリンディ警察の広報担当はSNSに声明を投稿。「捜査を継続している」とツイートした。

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