◎同国はロシアによるウクライナ侵攻がもたらした食料・燃料価格の高騰、通貨安、干ばつに悩まされている。
ケニア、首都ナイロビの商店街(Getty-Images)

ケニアの統計局は1日、先月の消費者物価指数(CPI)を発表した。

それによると、全体の指数は前年同月比で9.2%増となり、2月から横ばいとなった。

しかし、住宅、水道、電気、ガス、燃料の指数は2月から0.6%上昇。運輸指数もわずかに上昇した。

同国はロシアによるウクライナ侵攻がもたらした食料・燃料価格の高騰、通貨安、干ばつに悩まされている。

昨年の大統領選ではインフレ対策が争点のひとつとなり、候補者たちは人口の大多数を占める低中所得者層の生活を改善すると約束した。

選挙で敗れた野党党首オディンガ(Rila Odinga)議員はルト(William Ruto)大統領がインフレ対策を怠っていると非難し、支持者に抗議デモを呼びかけている。

首都ナイロビなどの都市部ではこの数日、数百人規模の集会が開かれ、一部の抗議者が暴徒化し機動隊と衝突。死者が出る事態となった。

活動家たちはルト政権にインフレ対策の充実(補助金支給など)と富裕層への課税を要求している。

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