◎ベラルーシ当局は19日、テロリストとされる人物がポーランド国境近くで銃撃戦の末に死亡したと発表した。
ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」は20日、ルカシェンコ政権がポーランド国境沿いの警備を強化したと報告した。
それによると、独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領はポーランド国境付近のグロドノ地方で外国人がテロ攻撃を計画していたと主張し、関係閣僚に警備を強化するよう命じたという。
ベラルーシ当局は19日、テロリストとされる人物がポーランド国境近くで銃撃戦の末に死亡したと発表した。
容疑者の国籍と身元は明らかにされていない。当局は20日も国境周辺をパトロールしているようだ。
ビアスナが20日に公開した動画には、数十人の警察官が5階建てのアパートの入り口に集まり、踏み込むところが映っていた。
ビアスナによると、グロドノのある政府高官の住居には爆発物処理班と探知犬が派遣されたという。負傷者は出ていないとみられる。
ポーランド国境近くの町では警察が検問所を設置し、通行人の荷物やスマートフォンをチェックした。
ベラルーシ当局は先月末に首都ミンスク近郊の飛行場でロシア軍機がドローン攻撃を受けて以来、国境周辺以外の取り締まりも強化している。
ビアスナによると、当局に逮捕された市民はこの1カ月で100人を超えたという。
ベラルーシはロシアのウクライナ侵攻を支援している。