◎少年はメキシコシティ郊外の低所得者層が住む地域チマルワカンで8人が殺害された事件に関与した。
2018年3月29日/メキシコ、首都メキシコシティの警察官(Marco Ugarte/AP通信)

メキシコ当局は16日、首都メキシコシティ近郊で今年1月に発生した殺人事件について、麻薬カルテルとつながりのあるギャングの構成員とされる14歳の少年を逮捕したと発表した。

当局によると、この少年はメキシコシティ郊外の低所得者層が住む地域チマルワカンで8人が殺害された事件に関与したという。

この事件は1月22日に発生。誕生日パーティーを行っていた家族と知人らが攻撃を受け、8人が死亡、7人が負傷した。

当局は事件に関与したとされるギャングの戦闘員7人も逮捕している。

少年の氏名は公表されていない。警察によると、少年は「リトル・チャポ」というニックネームで呼ばれていたという。

同国最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」の麻薬王グスマン(Joaquin Guzman)受刑者は「エル・チャポ」と呼ばれている。

警察は容疑者の認否を明らかにしていない。動機も不明である。

麻薬カルテルおよびその下部組織であるギャングは対立組織の構成員や関係者を殺害したり、誘拐したりすることで知られている。

メキシコ軍は2010年、「エル・ポンチス」というニックネームの14歳の少年を逮捕した。この少年は11歳のときに誘拐され、ギャングの下で働かされ、少なくとも4人の斬首に関与したとされる。

少年の弁護士は「被告は薬物を無理やり投与され、拷問を受け、犯罪に加担せざるを得なかった」と述べていた。

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