◎負傷者はすべてバスの乗客で、列車の乗客と乗員にケガはなかった。
ナイジェリア当局は9日、最大都市ラゴスで列車と旅客バスが衝突し、6人が死亡、数十人が負傷したと発表した。
ラゴス州政府の緊急事態庁によると、バスは政府が所有するもので、自治体の職員を職場に送ると途中だったという。現場はラゴス中心部の地区。
同州政府は声明で「84人を救助し、市内の医療機関に搬送した」と述べている。負傷者の容体は明らかにしておらず、これまでに6人の死亡を確認したとのこと。
負傷者はすべてバスの乗客で、列車の乗客と乗員にケガはなかった。
ナイジェリアでバスや列車の事故は珍しくない。連邦政府は交通事故を減らすために厳しい規則を導入しているが、事故は減らず、深刻な社会問題になっている。
ラゴス近郊のオンド州で1月末に発生したバスとトラックの衝突事故では乗客乗員11人全員が焼死。同じ日にラゴス中心部の交通量の多い橋で市営バスとトラックが衝突した事故では、バスが欄干を突き破って数メートル下に転落、トラックコンテナの下敷きとなり、子供2人を含む乗客9人が死亡した。
ラゴス州政府の報道官は9日の事故について、「バスの運転手が信号を無視して踏切に入った」と報告。警察が捜査を進めている。
また同州政府はツイッターに声明を投稿し、犠牲者に哀悼の意を表したうえで、市民に献血を呼びかけた。